エンジニアが開発を進める工程を理解することは、エンジニアの本業はもちろんのこと人生で何かを創造するときにも活用できます。
今回はエンジニア開発工程のステップに位置づけられる保守・運用について紹介します。
保守・運用の段階って何をするの?
前回の記事にて、開発工程のデプロイ・公開を説明しました。
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保守・運用に関しては、前ステップであるデプロイ・公開によってユーザーがそのシステムや機能が使えることを確認できたことが前提の上で成り立つものです。
今日紹介する保守・運用は何かというと、ユーザーに利用されているシステムに問題がないか監視すること、またそのシステムの運用を実行するステップになります。
まず、保守は実際にユーザーに利用されているシステムが問題なく利用されているかどうかを監視する業務になります。
例えば、システムのソフトウェアの問題で業務に支障をきたしたり、利用方法がわかりにくく誤った利用によって業務効率が下がっていたような場合に適切な対応を行います。
保守の目的としては、サービスの一環として、システムに関する品質確保を行い、ユーザー満足度を向上させることです。
次に、運用は、システムを問題なく稼働させるために、納品したシステムの運用ルール自体の設計や運用ルールどおりに実行する業務になります。
例えば、システムのバージョンアップであったり、関連機器のメンテナンスや老朽化対策を行うなどシステムが問題なく稼働できるように適切な対応を行います。
運用の目的としては、システムを常時、問題なく稼働させることです。
この保守業務と運用業務は併せて行うことが一般的で、両方の業務を併せ、運用保守業務と呼んだりします。
例として、前回の記事でも利用したある野球チームのグッズのレコメンドシステムのデプロイ・公開後を考えてみると、あとはそのユーザーに利用されているグッズのレコメンドシステムに問題がないか監視し、常時稼働できるように運用していく流れになります。
アーティストのライブで保守・運用をイメージする
前回同様、保守・運用も、アーティストのライブ開催でイメージしてみましょう。
保守・運用はアーティストライブ開催でいう、チケット申込サイト公開から終了まで、またライブ当日の開始から終了までにあたる部分だと考えています。
例えば、チケット申し込みサイトであれば、申し込みフォームにて不具合が起きていないか、使いづらくないかというのをチケット公開日から監視し、そのチケット申し込み終了日まで常時稼働できるように運用していきます。また、ライブ当日の会場でいうと、お客さんが当日会場に入って、不具合が起きていないか、どこか会場で使いづらいところはないかというのを、ライブ当日の開始から終わるまで監視し、会場が常時稼働できるように運用していきますよね。
このように、アーティストのライブ開催でいう、チケット申込サイト公開から終了まで、またライブ当日の開始から終了までにあたる部分は、まさに今回紹介した開発工程である保守・運用を基に考えられるのです。
以上、アーティストライブ開催の一連の開始から終了までの流れをイメージしてみると保守・運用の役割をより理解できるのではないでしょうか。
最後に
本日はエンジニア開発工程のステップに位置付けられる運用・保守についてご紹介させていただきました。
こちらで一旦、エンジニア開発工程の各段階についての紹介は終了となりますので次回は一連の開発工程流れをまとめて紹介させていただきたいと思います。
また、今回の内容に関しては以下の本で学ばせてもらったことを参考にアウトプットさせていただいています。
わかりやすくITエンジニアリングの基本がまとめられていて、IT業界に携わる人や興味ある人はもちろん、様々なところで活用できると思うのでぜひご一読をおすすめします。
それでは本日はありがとうございました。
今日も頑張ります。