エンジニアが開発を進める工程を
理解することは、エンジニアの本業はもちろんのこと
人生で何かを創造するときにも活用できます。
今回はエンジニア開発工程の
初めのステップに位置づけられる
企画・課題発生について紹介します。
企画・課題発生の段階って何をするの?
まず、開発という手法は、こういうものが作りたいという
企画のもとだったり、こういう問題を解決しなければならないという
課題があるもとで成り立つものです。
したがって、企画・課題発生の段階では、その企画づくり、課題解決という目的に対して開発という方法が最適であるかどうかを判断する段階になります。
例えば、ある野球チームのファンクラブ会員にグッズ売り上げが伸び悩んでいるという課題があるとします。
この際に、その野球チームのファンクラブ会員向けサイトの中でグッズをレコメンドする機能が備わったシステムの導入を検討。
でも、グッズ売り上げの伸び悩みを解決するためにそのレコメンドする機能が備わったシステムの導入は本当に必要なのでしょうか?
他の方法でも今回のグッズ購入していただくという課題を解決することはできますよね。
例えばファンクラブ会員の登録されたメールアドレスにてグッズ紹介の案内メールをお送りする。また、グッズを無料でプレゼントする特典メールを送って、そこから他のグッズにも興味抱いてもらい
グッズの追加購入を促すことだってできるのです。
このように、企画や課題の目的に対して、そもそも開発という手法が最適であるかどうかを判断するのがこの企画、課題発生の段階で求められることなんですね。
まちがっても、グッズ購入のレコメンドをする機能がほしいからという理由で、開発の必要性を考えようとはしてはいけません。
グッズ売り上げの伸び悩みという課題があるからファンクラブ会員にグッズのレコメンド機能のあるシステムを開発して導入する必要があるという論理展開であるべきなのです。
この点を明確にしておかなければ開発の方向性や方法があやふやになり、多大なお金と時間と労力をかけて作り上げた開発システムがその投資に見合わず、誰にも利用されない事態に陥る可能性があります。
以上のように、この企画・課題発生で重要なのは、その企画の背景や、その課題はどのようなもので
開発という手法が必要であるかを考えることです。
最後に
本日はエンジニア開発工程の初めのステップに位置付けられる企画・課題発生についてご紹介させていただきました。
次回は、エンジニア開発工程の次のステップに位置付けられる要件定義について紹介させていただきたいと思います。
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また、今回の内容に関しては以下の本で
学ばせてもらったことを参考にアウトプットさせていただいています。
わかりやすくITエンジニアリングの基本がまとめられていて、IT業界に携わる人や興味ある人はもちろん、様々なところで活用できると思うのでぜひご一読をおすすめします。
それでは本日はありがとうございました。
今日も頑張ります。